YL3【Sleepovers】どの国の女子でも悩みは同じ!ジャクリーン ウィルソン【英語多読】
2020-6-19 最終更新
多読76冊目は
「Sleepovers 」
by Jacqueline Wilson
YL 3.5 / 13.453w / T 655.407w
レベル
同じジャクリーンさんの作品「The Cat Mummy 」と同じくらいのレベルです。
「Lizzy Zipmouth 」よりは難しいです。
最近読んでいた、同じYL3の「A to Z Mysteries 」より、一文が長く語数も多いので、難しく感じます。
でも、おもしろく読めました。
参考になれば嬉しいです。
いつの時代もどこの国でも、女子は同じ!
デイジーは、最近仲良しグループに加わったばかり。
ほどなくそれぞれの誕生日に、お泊まり会をすることになりました。
みんな手が混んでいて、とっても楽しいパーティーを開きます。
そしてついに、デイジーの番がやってきました。
しかしデイジーには一つ、大きな心配事があるのです。
女子特有の、複雑な関係を描いたお話し。
小学生ですけどね!
女子ってどこの国も、同じなんですね。
デイジーの気持ちが分かりすぎて、胸がきゅーっとなりました。
小学生の女子って、こんなでした。
子供ならではのストレートさだったり、変な決まり事があったり、色々と思い出しました。
主人公のデイジーはクロエに
「お泊まり会を開かなければ、同じグループにはいられない」
とまで言われてしまいます。
親からすれば、大したことないと思ってしまうような事も、子ども達にしてみれば人生がかかった超重要事項です。
そんな事あったな〜…
今考えれば小さな事ですけど、あの頃は必死でした。
トイレや移動教室なんか、1人で行けばいいのに…
でもそうじゃない。
女の子って大変なんです。
男子は男子で色々あるのかもしれないけど。
じゃあいつも意地悪なクロエと友達やめればいいじゃない?と大人は思うけど、それはできないんですよね。
だいたいクロエタイプがグループのボスなので。
デイジーのお父さんが「クロエを誘わなければいい」なんて言って、デイジーはホッとします。
でもお母さんが「それはダメよ」と言われてしまいます。
お母さんもまた、クロエのお母さんとの関係を気にしているんです。
学生時代って今よりある意味、過酷かもしれないって思いますね。
周りと同じように、同じ物を持って、同じ事に興味を持って。
「1人になりたくない」
でもデイジーは体の不自由なお姉ちゃんがいて、生活の中心はお姉ちゃんが基準です。
買い物はゆっくりできないし、お母さんは付きっきり。
たまにイヤになってしまうけど、やっぱりお姉ちゃんが大好きな優しいデイジーです。
それでも友達には知られたくない。
前の学校でからかわれて、辛い思いをたくさんしました。
デイジーの素直な葛藤が、痛いほどに伝わります。
普通の小学生の女の子の日常なのに、どうしてこんなに引き込まれるんでしょうか。
一緒に悲しくなったり、ワクワクしたり、どうなるんだろう?とハラハラしたり。
まるで自分の事のように没頭して読んでしまいました。
ジャクリーンウィルソンさん、今のところハズレなし。
全部読んでみたいなぁ。
今日のポイント
●get away with murder
ーなんでも、し放題である。
急に「murder 殺人」なんて物騒な単語が出てきたので、びっくりしました。
調べてみると、こんなイディオムがありました。
Chloe gets away with murder .
ークロエはやりたい放題だよ。
友達の最後の1個のチョコレートを奪い取ったシーンでした。
●I very,very badly wanted to go to Emily's.
ーエミリーのパーティーには絶対絶対行きたかった。
最近ジャクリーンウィルソンさんの本を数冊読みましたが、こういう文が時々出てきます。
調べてみましたが「イギリス英語ではこう言います」とはっきり書かれているのを見つけるのはことはできませんでした。
でも主人公の語り口調で書かれているので、きっと口語では、こう使うんだろうと思われます。
引き続き調べてみます。
まとめ
今回もとてもとても良い本でした。
ラストは賛否両論あるのかな?感じました。
私としては違う展開でも良かったのかなーと思いましたが、ぜひ皆さんにも読んでみて欲しいです。
女子は特に!
女子の気持ちを知りたいパパなんかもオススメしたいです。
それでは、いつも読んでいただき本当にありがとうございます。
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